藤崎慎吾 / 早川書房

西暦2071年、テラフォーミングが進みつつある火星の北極冠で、高等生物と思われる死骸が発掘された。地球外知的生命の遺物である可能性に、生命考古学者のアスカイ・サヤは火星へと向かう。だがそこは、開発先進国と後発国の緊張が高まり、謎の疫病が蔓延する危険な世界だった。採氷基地での調査を開始したサヤら学術調査団にも、何者かの攻撃が加えられる。
35億年前の花が咲くとき、穏やかな接触は始まった──
生命考古学者のサヤが、火星の地で出会ったものとは?(上巻)
重力の調べが響くとき、すべての想いは昇華する──
人工知性体KTが、電子空間の果てに到達した場所とは?(下巻)