監督:ベルナルド・ベルトルッチ
2003年/イギリス、フランス、イタリア

両親の留守中、パリに残った双子の姉弟のイザベルとテオは、アンリ・ラングロワが主宰するシネマテークで出会った"パリのアメリカ人"留学生マシューを迷路のようなアパルトマンに招き入れる。3人のシネフィルは映画ゲームに興じるうち、やがて奔放な性へのアヴァンチュールへ繰り出す・・・。
と、いうあらすじから、夢と現実の境があやふやとした官能的で幻惑的なお話を想像していたのですが。
実際は夢と現実の間にはっきりくっきりと線引きをして、情熱的な理想と現実的な平和主義を対比させ、若者の目覚めを描いた作品でした。
名画の引用が多いので、映画好きにはたまらない一品かも。
僕はなんちゃって映画好きなので分かりませんが。
僕は最後の方、イザベルが朝起きて小切手を見つけてから、部屋に石が投げ入れられるまでのシーンがすごく好きでした。
知られてしまったという途方もない絶望と、取り返しのつかないところに立ってしまったという幸福。長いホースを持ち、涙を光らせながらガスを充満させるイザベラの美しさにどぎまぎしました。
ドリーマーズ
http://www.herald.co.jp/official/dreamers/index.shtml