監督:デヴィッド・O・ラッセル
2004年/アメリカ

<ハッカビーズ>。それはありとあらゆる満足をお手ごろ価格で提供する素敵なスーパーマーケット。エリート社員ブラッドは、輝く白い歯とキラー・スマイルを武器にバリバリ仕事をこなす(イヤミな)成功者だった。キャンペーン・モデルのドーンのハートもつかみ、人生絶好調!
そんなある日、ブラッドが進める新店舗建築計画に、オタクな青年活動家アルバートが噛みついた。ブラッドのサクセスライフにジェラシーのちっぽけな炎をめらめら燃やした彼は、ブラッドに立ち向かう!…だがその前に「敵を知るにはまず自分から」と、<哲学探偵>夫婦に「ボクを探偵して欲しい」と、あさってな依頼をする。そこに探偵夫婦の宿敵、謎のフランス人熟女が現れ、アルバートの親友、エコな消防士トミーを巻き込んだ思いもかけない展開が…。
まぁー、豪華な顔ぶれですわ。
その一堂が繰り広げる“哲学的な”コメディ。
特に、<哲学探偵>のダスティン・ホフマンとリリー・トムリンが最高!
滑稽も極めれば感心しますね。絶妙な演技で、スクリーンから目が離せませんでした。
この作品は、間違いようもないくらいにコメディですが、「幸せ」とはなんなのか、を追求した作品でもあります。
作品の中に登場する哲学的な問いは、登場人物それぞれを経て観客に届きます。
それによって、曖昧模糊として本来とらえどころのない疑問を具体化させるのです。そして、それに触れることで、自分の中の答えを探しに行く。その機会が与えられるのです。
いやぁ、いいなぁ。哲学探偵。
料金が手頃なら、一度依頼をしてみたいもんです。
ハッカビーズ
http://www.huckabees.jp/