監督：アピチャートン・ウィーラセータクン
2002年／タイ
働いていた工場を解雇されてしまった不法就労のミャンマー人青年ミンは、彼に好意を寄せる若い女性ルーンを連れ、ミャンマーとの国境近くにある森へ向かった。そこでふたりは、不倫相手の愛人と一緒に森に来ていた知り合いの中年女性オーンと出会う。都会の喧騒から隔絶された静かな森の中で、3人の上を時がゆったりと流れてゆく。
あらすじを見て、ものすげーまったりとした幻想的な作品を思い浮かべていたんですが。
あっれー？
全然違うでやんの。
森に出かけるまでが長い長い。登場人物の現状説明とタイの現実を描くのに時間割きすぎじゃないのかなぁ。
そして、そこに限らず、どのシーンもなんだかものすごく長く感じました。
間延びしまくり。襲い来る眠気。どうしよう。
はっとするほど美しい自然の風景と、生々しすぎる現実。
若いふたりの男女と、不倫相手を失った中年の女。
等々。
そうした対比を次々と織り込むことで訴えかけてくる手法は分かるんですけどね。
やっぱり、ここでも一つ一つのシーンが長い。間延びした印象を拭えません。
むー……ん、どうも好きになれない作品でした。
