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監督:カイサ・ラスティモ
2002年/フィンランド
heyflower.jpg
姉のヘイフラワーは若干七歳にして、家事から妹の世話まで、家族をまとめるこの家のしっかり者。パパはポテトの研究のことしか頭になく、ママは家事がまったく出来ない。そして妹のキルトシューはお姉ちゃんに頼りっきりでワガママ三昧。そんなヘイフラワーも、来週から待ちに待った小学生になる。しかし、このまま自分が小学校に通い始めたら、この家族がどうなってしまうのか彼女は心配に。ヘイフラワーは無事に小学生になれるのか…?


か わ い い … … ! !
なんですか、このふたりのかわいさは。陰謀ですか。
おじさんはもうめろめろです。

しかし誤解しないで欲しいのですが、この作品は、ただかわいい女の子を魅せるだけの作品では決してありません。
ヘイフラワーとキルトシューの親は、二人とも大人になれていません。
パパはポテトの研究のことしか頭になく、他のことは眼中にありません。
ママは外に働きに出ることしか頭になく、家事は出来ませんしやる気もありません。
二人に共通してあるのは、ヘイフラワーとキルトシューに対する愛情だけ。しかし、それだけでは立ち行かないのは火を見るより明らかです。
結局、ヘイフラワーがその家の大人的役割を担うことなるのです。
前半はこの家族を描くことで、その役割を見る側に植え付けてきます。
ところが、中盤のある出来事をきっかけに、ヘイフラワーの位置付けががらりと変わってしまいます。
年齢相応の女の子。しっかり者といっても、彼女だってまだ小学校に入る直前の小さな女の子でしかなかったのです。
これって、結構すごいことです。
映画というのは短すぎます。なので、いったん与えられた役割や約束事は、その作品が終わるまでは持続し続けるという暗黙の了解があります。そうした共通理解を下敷きに限られた時間を有効に使って物語をすすめていくのです。
しかし、この作品では主人公の女の子の役割が変わっている。
さらにおもしろいことに、その他、キルトシューもパパもママも誰もなにも変わりません。無邪気な子供のままのキルトシュー、家事の出来ないママ、ポテトの研究第一のパパ。
そして、ヘイフラワー一人が子供らしさと大人の役割の両方を獲得するのです。
大人と子供の境目ははっきりしていなくて、いつまでもその境目をうろうろするものだ、ということが良く分かりました。

しかし、この難しいヘイフラワー役を演じ遂げたカトリーナ・タヴィ。このかわいさを保持したまま成長を続けると、いったいどんな女優になってくれるんでしょう。すばらしく楽しみであります。

チケット買ったらポストカードもらいました。眼福……!



ヘイフラワーとキルトシュー
http://www.hayflower.com/
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