確かに大和はすごい迫力だし、そこそこ泣けるように作ってあるけど、なんだか微妙な作品でした。
戦争を通して、生きることについて見せたいのは分かりますが、そこに拘泥するために現在と“そのとき”を行き来するのはなー。視点が浮ついてしまって、しっかりと見ることができない……。
そこにも関係してくるのですが、明らかに青春群像劇で行こうとしているのに、書き込みが全然足りない。終盤まで行っても、「で、お前は誰なのよ?」的な顔がちらほら。や、僕の読解力が貧弱なんだろ、と言われればそれまでですが。
あと、キャスト。
男がなーんかいまいちで。反町隆史と中村獅童。うーん……微妙。女性陣はすごく良かったのにな。白石加代子、蒼井優、寺島しのぶ。なんだかちぐはぐな感じでした。
余談ですが、最初にちらっとだけ出てきたおかっぱ頭の蒼井優。すげー似合っててかわいかった。あんなにおかっぱが似合うのはワカメちゃんか彼女くらいのものだと思いました(笑)。
男たちの大和/YAMATO