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監督:佐々部清
2007年 / 日本

平凡なサラリーマンの卓の楽しみは、毎晩家族4人全員で食卓を囲むこと。ある日、彼が駅前で吉田拓郎の曲を演奏するバンドに合わせて歌を熱唱していたとき、充という青年と知り合う。卓は一人暮らしだという充を夕食に招き、妻の幸子と長女の詩織、次女の歌織に紹介する。

タイトルからしていいですよね。
全編吉田拓郎づくし、ということで、楽しみに見にいきました。
これは音楽映画というのではないけれど、音楽の力の偉大さを感じさせる出来です。
話自体はすこし、というかかなり陳腐で、見ていてある意味はらはらしますが、音楽の力でぐいぐいひっぱていってくれます。


話は陳腐と書いておいてなんだけれど、実は見ていて泣いた。
晩ご飯は必ず家族そろって、というお父さんのこだわりについて次女の歌織が語る場面でね。
とあるライブハウスでのオーディションに出かけ、見事合格した歌織のバンド。そこで、晩飯食ってかないか、と誘われて出た言葉。
詳しい文言は忘れたけれど、

「お父さんは家族そろっての晩ご飯をなにより楽しみにしている。私もそんな食卓がいつか大好きになってた。だから帰らなきゃ」

「もちろんバンドは大切だけど、そのせいで晩ご飯のルールが壊れて、お父さんが反対するのなら、私はバンドをやめる」

こんな感じ。
もうね、これを聞いて涙が出た出た。
ルールだから、お父さんが怒るから、帰らなきゃいけない、じゃないんですよ。
そんなルールが好きだから、帰るんです。
その時点では、何故お父さんがそんなにもルールを大切にしているのか、そのルールに込められた気持ちがなんなのかは分からないんですが、少なくとも、お父さんが家族をなにより大切に思っているってことが、娘にきちんと伝わっていることが分かるんです。そして、その気持ちを、娘が受け継いでるってことも。
ルールは強制するものではなく、というかルールの存在自体に意味はなく、大切なのはそのルールが何故必要だったのか、ということです。
理屈を尽くしてそれを理解させるのではなく、途方もない反復の末、行動がそれを伝えていた。
こんなにあたたかいことはない、と思いました。


そして、その次女・歌織役のAYAKO。いいですね〜彼女。
中ノ森BANDの歌を聴いてみたいと思いました。
それに引き換え、長女・詩織役の藤沢恵麻。ほんっと、この人は変わりませんね。下手だな〜。ここまでくると、もはやそれが味なのかと疑ってしまいます(苦笑)。


結婚しようよ
http://www.kekkon-movie.com/
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