監督:鈴井貴之
2004年/日本

チョコボールの箱についている銀のエンゼルを覚えていますか?
5枚集まれば、おもちゃの缶詰がもらえる、あれです。運良くひとつ当たりが出ても5枚揃わなければ意味がない。それは、まるで手に届きそうで届かない夢や幸せのよう……。
深夜のコンビニは、昼間とは空気が違う。なぜだかは分からないけれど、そんな気がしました。
父と娘の対立──というか、すれ違いや不和というのは半ば必然で、しかもそれがハイティーンともなれば言うまでもなし、です。
コンビニを中心に、父と娘、そしてそこに集う様々な人々の人生が交錯し、それでいて強く結びつくこともなく、さらりとほどけていきます。
あっさりとしすぎていて少し物足りない気もしますが、そこはそれ、小日向文世のおかげでそれも味になっていました。ビバ。
個人的に、嶋田久作が制服を着ていると加藤保憲に見えてしようがなく、そんな嶋田久作が自分のことをヒーローと言う件では笑いがこぼれてしまいました。
銀のエンゼル
http://www.ginen.jp/index.html