監督:ビクター・フレミング
1939年/アメリカ

舞台は、南北戦争に揺れるアメリカ。ジョージア州タラの大地主オハラ家の長女、スカーレットの波乱に満ちた愛と人生が描かれる。いまだかつて誰もリメイクできない、映画史上、最も贅沢で最も愛されたラブ・ストーリーの傑作。
今回はじめてまともに見ました。
スカーレット・オハラとレット・バトラーという名前は知ってましたが、まさかこういう話だとは。てっきり、その二人のめくるめく一大ラブストーリーだと思ってました。や、まぁ、確かに一大ラブストーリーなんですけど。
しかし、このスカーレットという女性、好きにはなれません。
確かに中〜後半にかけてのしたたかさと強さは素直に賞賛できますが、あの自意識の高さと恋愛における視界の狭さは鼻持ちならない。なんど「違うだろ!」とツッコんだことか。そりゃレットも最後には愛想尽かすって。あんだけ尽くされて、なにが不満だったわけ。
それに引き換え、メラニーのすばらしいこと! 実際あんな人が身近にいたらいたたまれないというか出来過ぎて逆に鼻につくような人間ですけど。
なにがあっても決して挫けず疑わず純粋であり続けた彼女は、とてもつもなく強い人間でした。
なので、クライマックスは号泣でした。ああ。
この作品があれだけ語られるのにも深く納得です。
確かに、これはすごい。
おもしろい。そして、飽きない。
絢爛豪華なドレス、社交界、南北戦争、貧困、栄華、愛と嫉妬と絶望のロンド。
四時間という上映が、ちっとも長く感じられませんでした。
風と共に去りぬ
http://www.theatres.co.jp/kazeto-tomoni/