監督:山崎貴
2007年 / 日本

昭和34年、東京オリンピックの開催が決定し、日本では高度経済成長期が始まろうとしていた。黙って去ったヒロミを思い続けながら淳之介と暮らす茶川のもとに、実父が再び淳之介を連れ戻しに来た。
前作がすばらしかったので、期待はしていませんでした。
「続編は駄作」
これは、もう、どんな映画にも当てはまりますから。
しかし、予想に反して今作は駄作にまではなっていませんでした。
確かに前作と比べると雲泥の差ですが、それでも、まだ見れる映画だったのではないか、と。
基本的なつくりは変わらず、昨今流行の「古き良き昭和」を丹念に作り、そこに生きる泥臭い人たちを暖かく描いています。
ただ如何せん、エピソードがてんこ盛りすぎます。
ちょこちょこちょこちょこと小ぶりのエピソードをはらませ、ちまちまちまちまとその場で収束させてしまう。
ふんだんにあるエピソードを絡ませ撚り合わせて、クライマックスへと大きな流れを作っていく、ということをしない限り、こんな作り方ではどんな背景もキャラクタも活かされません。
四コマ漫画の羅列を見せ付けられたような気分にさせる映画です。
Always 続・3丁目の夕日
http://www.always3.jp/