藤田和日郎 / 小学館

全世界に吹き荒れるゾナハ病の嵐の中、生き残った人々はローエンシュタイン大公国に集結しつつあった。今、開始される人類の一大反攻作戦!! 衛星軌道上に陣取るフェイスレスを攻撃する仰天の秘策とは何か!?
ようやく主要キャラクタが一堂に会したというのに、肝心のエレオノールと鳴海があの調子……。
切ないー切なすぎるー。
ていうか、鳴海の憎しみは見当違い甚だしいとは思いますが、まぁ、まだ一応納得できる範囲かもしれない。目の前であれだけのものを見せられちゃあね。
でも、その他の人々のは完璧な八つ当たりじゃないかー。もう、腹が立つ。自分より弱いものを確保しとかないと生きられないような奴は鏡を見ているといいよ。
この巻のミンシアはいやらしすぎる。人類代表みたいな顔をしてエレオノールに憎しみをぶつけているけれど、それってばただの嫉妬。ああ醜い。見苦しい。なんていやらしい女。
でも、エリの助けがあったとは言え、その状態から抜け出せたことには素直に感服します。根はいい娘なんですよ。どん底からでも駆け上がれる強さと潔さ。いい女の条件ですねぇ。
ギイー! うわーん!
なんだよ一人でかっこつけすぎだよ!
「自分がやった事への後悔だけは逃げても逃げ切れない。まるで、洗い流せない油を背中に浴びせられたようだ。生きている間中、その後悔は心に染み渡り、ジクジクと燃え広がっていく。」
とても前向きでひたむきで誠実な言葉だと思いました。
だから、しっかり生きなきゃダメですよね。
おつかれ、ギイ。