忍者ブログ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

谷川史子 / 講談社

ひとりよりふたりの方がいい時もあるけど、
ひとりだけの方がいい時もある。
出会いと別れ、自由とさみしさ、喪失と発見……
せつないけれど、愛おしい――。
おひとり様ライフを描くオムニバスシリーズ第4巻!!

第26話、男性が主人公なのは4巻目にして初めてじゃないのかな。
しかも主人公が恋愛と全然絡んでないの。
でも、い~~い話なんだなぁ。
すっごくあったかくなる。少女マンガだけど、恋愛至上主義じゃなくて、人と人のつながりを大切に描けるってのはすごくいいと思います。

それと第28話。
これ、すごい。すごくいい。
独身の生き辛さを痛感していた男女が偽装結婚をする。形としては婚姻届を提出するけれど、要はルームメイトになりましょう、という契約のようなものですね。
そんな生活が順調に進んでいくんですが、男の方が転勤となり、あえなくパートナー関係は解消となってしまいます。そして離婚届、引越しと淡々と進み、円満におひとり様に戻ったふたり。

だったんですが。
女の方が、偶然二人暮らし時代に使っていたものと同じザルをくじ引きで当ててしまいます。
ああ同じザルだったんだ、と気づいた途端、なんでもない、本当にふとした記憶がよみがえります。
ひとりとひとりが
同じ場所に住んでいただけだと思ってた
私は そんなふうにしか誰かと生きられないのだと思っていた
でも ふたりだったんだ
ちゃんと降り積もっていたんだ
あの日選んだ 「ふたり」の日々は

ああ、もう、号泣。
愛情と愛着の違いはどこにあるんでしょうかね。
燃え上がるような恋愛のときめきは一瞬の花火みたいなもんですが、こうして降り積もっていく思い出のしぶとさってなんなんでしょうね。

変に劇的な演出もなく、ただただ丁寧に気持ちを描くってのは、簡単なようで難しいですよね。
この記事にコメントする
name
title
color
mail
URL
comment
pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (チェックを入れると管理人だけに表示できます)
PR
カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
ブログ内検索
Copyright ©   input   All Rights Reserved
Design by MMIT simple_plain Powered by NINJA TOOLS
忍者ブログ [PR]