よしながふみ / 講談社

鮭とごぼうの炊き込みごはん
いわしの梅煮
たけのことがんもとこんにゃくの煮物
栗ごはん
いちごジャム
ナスとトマトと豚肉のピリ辛中華風煮込み
鶏肉のオーブン焼きトマトとツナのぶっかけそうめん
弁護士(♂)と美容師(♂)カップルの日常、主に食卓を中心に描いたマンガ。
なんていうんだろう、確かに主人公はゲイのカップルなんだけど、BLではない。や、別にBLの定義を知ってるわけではないので断言するのもアレかもしれませんが。とりあえず、僕はBLとは呼びたくないなー、と。
で、まぁタイトルからも分かるとおり、食事がメインに据えられているのですが、これまたグルメマンガとも呼びたくない。
グルメマンガって、結局、食べ物をバトルの手法にしただけのものが多い気がして……。
こんなの↓
「これはこうやって作るのだ!」
ばばーん!
「おお、おいしーい!」
それはそれでおもしろければいいんですけど、このマンガは、そんなことには絶対にならない。
コミュニケーションや感情のやりとりといった、普通なら会話や行動で表現するものに、料理をその一手法として加えました、みたいな感じ。
それも、この場面にはこの料理、って気の利いた料理がさっと登場するんじゃなくて、食材が調理されていく過程をイチからしっかりと描いてるのに、レシピ集じゃなくてちゃんとマンガになってるところがすごい。
というのも、どんなに美味しそうに詳しく描いてあっても、料理はこのマンガにおいては手段でしかないからです。
メインはどこまで行ってもゲイカップル、そのドラマこそが目的であり、料理はそのドラマのためにあるのですよ。
あー、しかし美味そうだなぁ。