よしながふみ / 新書館

その日。春太郎は困惑していた。
文化祭のクラス劇で、主役に抜擢されたのだ。
でも、セリフのひとつひとつが、歯が浮いて天までのぼるほど、はずかしいっ!!
「あ…あ…愛しているなんて言えねぇぇぇっ」
一方。クラスメイトたちも困惑していた。
こんなに春太郎がダメダメだとは……!!
苦悩の末、彼らは決断する。もう、ヤツに頼むしかない──!!
最終オタク、真島、絶・好・調!!!!!!!
よしながふみのマンガは、なんと言っても「間」がすばらしい。
よくよく見るとネームが驚くほど多いんだけど、全く気にならない。
マンガにおける間の取り方といえば、あだち充の右に出るものはいないと思うんですが、唯一よしながふみはそれに匹敵しうるのではないかと思います。
この作品はどたばた学園ライフですが、こんな学生生活いいなぁ。
高校一年のときはこんなのに比較的近かったような気がしないでもなかったけど。
やー、若いっていいなぁ。