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日渡早紀 / 白泉社

輪に引き続き、『生死の境』に迷い込んだ紫苑と地球子。そして地球子を救うべく蓮もその世界へ。
そこで彼が見たものは…?
今は亡き人々の魂が暮らす世界で、皆の想いが交錯する――!




「ぼく地球次世代編」と銘打たれている通り、この作品はぼく地球の続編的位置づけのものですので、大方の読者はぼく地球を読んでいるのだろうと。
この「いれぎゅらーばうんど編」はそうした前提のもとに描かれていて、前作から続く、紫苑と木蓮、そして輪と亜梨子、この四人を本当の意味で救済するための物語です。
そのため、ぼく地球を読んでいない人にとっては多分「?」となるようなキャラ展開およびストーリー展開ですが、引き続きのファンにとっては涙なしには読めないお話となっています。

前巻のラズロとキャーに引き続き、今回は長老様とモード。
うぅ……。
ずるいなぁ。ある意味出オチですからね。こういうのって。
出てくるだけで大成功、みたいな。

あと、当初より少しだけ引っかかっていた紫苑と木蓮の扱いも、今回ようやく腑に落ちました。
紫苑の来世が輪で、木蓮の来世が亜梨子。
それなのに、どうして「紫苑と木蓮」、「輪と亜梨子」が別々に存在しているのか。
同化による拒絶反応によりそれぞれの身体から閉め出された木蓮と紫苑は、そのおかげで大気に溶けることができ、再会することができた。
あのとき、亜梨子がなかなか覚醒できなかったのもそのせいだったんだなー。木蓮がその中にほとんどいなかったんだから仕方ないよなー。
それにしては、輪の方はきちんと紫苑と同調できていたような気もしますが……。まぁそれだけ紫苑がでっかい存在だったってことですかね。そういうことにしておきましょう。

このお話を経て、木蓮と亜梨子が同化し、この流れなら紫苑と輪も同化してしまうんだろうなぁ。
話の流れ的にボク月もそろそろ大団円の予感。
少しさみしいけれど、これでようやくあの連中が幸せになれるんだと思うと、感慨もひとしおです。

とりあえず次巻では紫苑とラズロ・キャーの再会が描かれることを期待して。
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