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金色スイス / 新書館
satoukun_1.jpg
トツゼンの転校先は魔界で、親友(←勝手に決めた)は死神だけど、佐藤君は言うのです。

「いや、僕の毎日は、平凡ですから」

いや、佐藤君、ソレ、どうだろう……!!!?
とっても非凡な佐藤君の、フツーにパンチのある日常を描く、コメディ界のシューティング☆スター!


このとぼけたタイトルについつい目を吸い寄せられ、手に取ってみると表紙がきれい。
おおーと裏返してみるとあのあらすじで、にやにやしながら買ってしまいました。

まさにあらすじ通りの、佐藤君の日常をえがいただけのコメディなんですが、おもしろいおもしろい。
ずっと母親と二人人間界で暮らしていて、母親が他界すると父親と名乗る人物(?)に引き取られる。
それが魔界の名門貴族で……という設定で幕をあけるわけですが、この佐藤一郎くん、ただ者ではありません。
魔界の魔人たち相手に一歩も引けを取らないどころか、互角以上にわたりあってます。それもこれも生前のお母さんによる特訓の賜物だそうで……。
基本家では空気椅子、薪は手刀で割り、実際に千尋の谷に突き落とす。
どんな家庭だ。

そんな環境で生活していたからなのか、はたまた持って生まれた性格なのか、この佐藤くん、とてもいい性格をしています。
まず何事にも動じない。
たとえ父親が目の前で殺されようが(不死身の魔人なので、実際には死んでないけども)食事中にものすごい勢いで生々しくも再生しようが、そんなことにはお構いなし。気になることは、一体その再生中に食べたものはどこにどう行き着くのか、ということだけ。
クラスメイトである死神を見た途端に開いた口がふさがらなくなるのは、恐ろしいからとか不気味だからではなく、ただ単純に骨がしゃべってるということに驚愕しただけ。
その後、ことあるごとに彼の身体の構造を見ようとあの手この手で迫ります。

その結果、唯一たったひとり人間であるはずの佐藤くんが、一番の人外に見えてきます。
それでも自分は平凡だなぁ、とのほほんとしている彼がすてきです。
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