入江紀子 / 集英社

落ち込んだ時
側にいて包んでくれる存在を大切に、
何事もあきらめてしまわず
身近な所から少しずつ変えていこう…
優しいタッチの中に強さを秘めた短編集。
●収録作品●
ラブソファ・星に願いを・2月29日・りんりんリレー・こぶたの冷蔵庫
あーいいなぁ。
も、すごく丸くなる。入江紀子の漫画は本当にいいなぁ。
ちょ、かなり甲乙付けがたいんですが(じゃあ付けるな)この中では「ラブソファ」が一番好きかも。
ていうか、主人公のさやがいい女だ。
いいな。うん。こういうひとがいいな。隣にいて欲しいなぁ。
私は私、他人は他人。余計なところにまったく力が入って無くて、きちんと自己肯定ができるひと。
ああ、あと、「2月29日」を読んで目から鱗が落ちた。
「誕生日は「年取っておめでとう」の日ではない
「生まれてきておめでとう」の日なのだ!
きみは 生まれてきたことがうれしくないのかね?」
ああ、そうか、と感心した。
「生まれてきておめでとう」なんだ。それはつまり、「生まれてきてくれてありがとう」「産んでくれてありがとう」という気持ちと同じものでもあるよね。
誕生日ってのは、そんな単純なものじゃないんだなぁ。
生きているってファンタジー。
そこにいるってだけで、それはミラクルなのですね。