高屋奈月 / 白泉社

従兄弟で親代わりの奏と2人で暮らす椎名サクヤ。辛いときや哀しいときはいつも星を見上げ、星に励まされてきた。そんなサクヤの誕生日に突然現れた不思議な少年チヒロ。優しい言葉を残し去っていった彼は一体、誰──!?
んーーー。
まぁ、これは別にこの作品に限ったことじゃないんだけど、高屋奈月ってスロースターターだと思うんですよ。
「幻影夢想」にしろ「翼を持つ者」にしろ「フルーツバスケット」にしろ。
初っ端から「おもしろっ」とはならない。
徐々に徐々におもしろみが増していくというか、ストーリーテリングが冴えてくるというか。
んー。
短編が下手なわけではないので、スロースターターというか、長編だと伏線を初期段階で全部出し切ってしまってから進めていくせいだと思います。
えぇと、うん、要するに、特におもしろくもなんともない一巻でした。
これから進展してくだろうから、それに期待ということで。
……ただ、過去のトラウマとか崩壊した家族とか居心地の良い疑似家族とか、そういうのはもうそろそろお腹いっぱいなんですけど。
高屋さんの作品ってみんなこれなんだもん。