中村光 / 講談社

目覚めた人ブッダ、神の子・イエス。
世紀末を無事に越えた二人は、東京・立川でアパートをシェアし、下界でバカンスを過ごしていた。
近所のおばちゃんのように細かいお金を気にするブッダ。衝動買いが多いイエス。
そんな“再聖”コンビの立川デイズ。
『きのう何食べた?』の中の折り込みチラシで見て以来、心待ちにしていました。
だって、ブッダとイエスが下界でバカンスだよ? しかもアパートシェアしてるんだよ?
ものすごい笑えそうな予感でしょ。
あー、もー、予想を裏切らず爆笑に次ぐ爆笑。
いい。これは非常にいいですよ。
アパートの中でブッダが昼寝してたら、続々と動物たちが集まってきて、驚いて飛び起きたブッダが叫んだ一言。
「ち…違う違う 大丈夫! 今日はコレ 涅槃とかじゃないから!」
ちょ、一ページ目からコレよ?
そのあと登場したイエスが、すごい嬉しそうにコンビニに行ったときの話をブッダにします。
「そこで女子高生にチラ見されながら 「超ジョニー・デップに似てる」って言われちゃった」
そんでにやけながら映画雑誌めくってんの。
笑った笑った。
いやー、ほんとおもしろい。
しかし……おもしろいんだけど、これって某筋からクレームとかこないのかなぁ。
仏教は笑って許してくれそうだけど(や、根拠はないけどなんとなく)、基督教って無駄に頭固いから……。
大人の事情のため終了にならないよう祈るばかりです。