忍者ブログ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

緑川ゆき / 白泉社
hotarubi.jpg
“山神の森”へ迷い込んでしまった少女・蛍。そこへ一人の青年が現れて!? 決して触れることのできない、彼への恋心は──。四季が織りなす、切なさいっぱいのラブロマンス 表題作他3編収録


春夏秋冬、それぞれを舞台にした短編集。
中でも、表題作となる「蛍火の杜へ」がとてもよかったです。
人間に触れられると消滅してしまう青年・ギンと、少女・蛍の物語。
触れられると消えてしまうから、棒きれの両端を握って手を繋ぐ二人の姿に、もう、どうしようもなく泣けました。や、ただの道案内の図だったんですけどね! そのときには別に恋心とか全然なかったんですけどね!
……でも、だから余計にかなぁ。好きだとかそんなんじゃなくて、ただ、純粋に誰も触れられない、というのが強調して見えて。
さみしかったなぁ。

笑いながら、

「来い 蛍  やっとお前に触れられる」

と言ったときのギンの、そして蛍の気持ちはどんなだったのだろう。


この人のマンガ、ラスト1ページの構図がとても似ています。意図的にやっているという可能性もありますが、読んでいる限りでは、なんとなくそんな気配は感じない。
いろいろとオチはついているんだけど、やっぱりラストって印象に残るもんだから、読み終わった後になんだか均一な印象が残ってしまうのです。
せっかくいいものを描くのにもったいないなぁ、と感じました。
この記事にコメントする
name
title
color
mail
URL
comment
pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (チェックを入れると管理人だけに表示できます)
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
PR
カレンダー
05 2025/06 07
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
ブログ内検索
Copyright ©   input   All Rights Reserved
Design by MMIT simple_plain Powered by NINJA TOOLS
忍者ブログ [PR]