あきづき空太 / 白泉社

リリアスに蔓延した病の一件を収束させた白雪は、ゼン達と共にウィスタルへと帰還する。そして待ちに待った休日に、二人は城下へデートにお出かけ! 一方、木々が"あと一年で城を出る"という話を聞かされたミツヒデは、それをずっと秘密にされてきた事に大激怒して…!?
木々とミツヒデ、ゼンの出会い――
それは未来へとつながっていく
リリアス編も無事終了し、大団円から始まるというなんとも変則的な今巻。
初っ端からにやにやしてしまうような幸せムード全開ですが、まぁ、なんということでしょう。
その次のお話はゼンと白雪の一日デートの回!
こ、心がほろほろする……。あったけー。幸せオーラがあったけー。
城下の市場を見て歩くという、特に変わったことがあるわけではないデートですが、問題は「どこに」行くかではなくて「誰と」行くかなんですよねー。そんな単純なことを思い出させてくれる、幸せな一話でした。
そして残りは「側近編」と銘打たれた木々とミツヒデのお話。
初登場時からゼンの側にあり、抜群のコンビネーションを発揮してきたこの二人。
ミツヒデの過去は以前描かれたことがあったので、まぁ、今回は木々編ですね。
普段から特にしゅっと、こう、一人でしっかりしている木々ですが、5年前の木々はいまよりさらに尖っていました。
そんな木々が人に「頼る」ことと「守り、守られる」ということを受け入れるようになるお話でした。
かっこいいぜ。
そしてなにより。
ミツヒデと木々の気持ちがはっきりとわかる場面があって思わずにんまり。
かっこいいぜ。