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あきづき空太 / 白泉社

リュウと共に出張した北の街・リリアスで謎の病が発生。白雪は病の拡大を防ぐ為に関所の封鎖を提言する。一方でその原因と治療法を探る中、リュウのかすかな記憶を頼りに、似た症状の病を記した古い文献を発見したのだが、記された文字のほとんどが消えてしまっていて……!?


今巻で北編終了。
一冊と半分くらいで一エピソード。このくらいの分量だと短くもなく長くもなく、テンポよく読めてちょうどいい感じでした。

なかなかの難敵だと思っていたイザナ殿下。
あれー? 意外とフットワーク軽いし融通もきくじゃない。ゼンが問題児なのだとばかり思っていたけれど、イザナ殿下もなかなかのもの。血は水よりも濃しということなのかもしれませんね。

謎の奇病に冒され、封鎖された城塞都市。
いいですねー。感染モノとしては規模がエンデミックな状態ですが、街道の交差する関という性格を持つ都市であるため、ここで対応を間違えればパンデミックへと拡大するかもしれない、という危機感。そうした状況設定が緊張感をいい具合に保ってくれていました。

病の原因がオリンマリスという植物にあると突き止めてからのひと悶着。
白雪かっこいー。しびれる。惚れる。
それでもシダンさん 報告はします
私たちは一度でも偽れば 誰の力にもなれなくなります
シダンさは正々堂々 オリンマリスを守ってください

背筋が伸びます。しゃきっ!
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