渡辺多恵子 / 小学館

高慢な態度でセイをいたぶる遊び人浮之助。しかし彼のはからいで近藤の恋が思わぬ展開を見せる。その頃、幕府は異国艦隊の無理難題に対し混乱を極めていた。事態を収拾するべく登場した意外な人物とは? 一方、功が認められ新選組が重用される中、女子・セイの身にも新たな事件の予兆が…!?
とうとう出ましたね。
一橋慶喜。
幕末を語る上で絶対にはずせない大人物。この人を臆病で自分かわいさだけの人間と捉えるか、はたまた先を見据えた理知の人と捉えるか。
この作品では後者で解釈されています。僕も後者の側だと思っているので、ほくほくしながら読みました。
ああ、かっこいいなぁ。
渡辺さんの解釈が、またステキ。
こういう人が友だちにいたら、絶対に楽しいのになぁ。
ヒラメ野暮天……いくらなんでもその一言はどうかと思うよ。
口にした本人はなんとも思ってなくても、言われたセイちゃんがどんな気持ちになると思って。どうすんのあのうれしそうな顔。