尾崎南 / 小学館

晃司に偽のパスポートと本物そっくりの腕を与えたDr.緋奈とは一体何者なのか…。秋人殺人容疑で晃司が逮捕され、南條家の悲劇が続く中、Dr.緋奈の魔の手が晃司達を更なる奈落へ誘う…!?
うわー、まさか出るとは。
本屋で見つけたときは、仰天して絶句。少女マンガ新刊コーナーの前で硬直している20代男子の図はさぞや奇妙だったことでしょう。
や、だって、13巻で完結したと思ってたもんだから。“最終章”って銘打ってあったし。
すっごくいい区切りで、あのなんだかもうどうしようもないくらいのドロドロを見事に払拭しきって絶望と希望を同居させていたから。
これ以上の終わりはないだろう、というくらいに。
うーん、なので、実は続きが出ることに違和感を感じてもそれほど喜びはないんですよねー。実際、読んでみるとお話展開してないし。九割が過去を引っ張り出してきて後付けの描写で補完しているだけ。
残りの一割も、蛇足という印象が強い。こんな展開なら、すっぱりと13巻で終わらせといて欲しかった。
あああ、もやもやするー。もったいねえなぁ。
ここまで描いたんなら、もっと納得いくように続いてくれるんだろうか。
それともまた長期休暇ですか尾崎南。