星野桂 / 集英社

ノアの一族、ティキ・ミックに無惨にも左腕を奪われたアレン!! 一方、黒の教団からアレンとの別れと任務の続行を告げられたリナリー達に、あるエクソシストが合流!! だが、日本に向かう彼女達には次なる敵が…!?
へヴィですよ。
前巻で“咎落ち”したスーマンを助けられず、しかもイノセンスを破壊されてしまったアレン。
奇跡的にもアジア支部で一命を取り留め、目を覚ました後の彼の行動、そして台詞。
「神? そんな事 どうだっていい」
神の使徒と呼ばれるエクソシストの吐く台詞とも思えないですね。でも、これがアレンの心底から出た唯一の真実ですよ。神のために戦うのではなくて、自分や仲間や世界や父親に、自らの意志で立てた誓いのために。
この場合の「戦う」は「自己表現」と同義です。
誰かのためじゃなく、なにより自分自身のために。そこに立ち戻って、そこから再び出発。スタート地点の確認ですよ。
ミランダの能力すげー便利。
でも、汎用性は皆無な気が。これから、どうやって使いこなしていくんだろう。