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未映子


『頭の中と世界の結婚』がとても良かったので、残りのCDも買っちゃった。

『瞳ヴァイブレイション』
『はつ恋』
『夢みる機械』
『悲しみを撃つ手』

の、四枚。
『頭の中と世界の結婚』は、こう、シンプルな楽曲と朗々たる声で生の感情を吐き出すような歌ばっかりだったので、そういう系の人だと思いこんでいたらば。
『瞳ヴァイブレイション』をかけた瞬間、思わず愕然。

「ポップだ!」

曲調が無難な香りのするポップなものなんですよ。
うわちゃこりゃやっちまったかな、と思いつつも残りのCDも聴いてみる。繰り返し繰り返し聴いてみる。すると、聴けば聴くほど、どんな曲の中にも“未映子”がいて、いや、それは当たり前なんですけど、そんな当たり前のことすら見失っていたのか、とちょっぴり愕然としました。

20を越える楽曲を一括りにしてしまうのはさすがに多少乱暴かとは思いますが、僕は、この歌もあの歌もみんなみんな、未映子さんが絶望と軽やかに手を繋いで、タップダンスを踊って踊って踊りまくって、最後には絶望の方が

「すんません。もう勘弁してください」

と弱音を吐いてしまうようなイメージが湧いてきます。
どの歌を聴いても、後ろ向きなものが一つも感じられないのです。
かといって、希望に満ちあふれて前を向いているのかというと、そうでもない。
きれいで乱暴で粗雑で繊細。
アンバランスで、それでも足を踏ん張って生きているような未映子さんの歌に、とても強く惹かれますし、うっとりとしてしまいます。
この出会いに感謝。

そして、未映子公式お日記「未映子の純粋悲性批判」へと飛び、バックナンバーあるだけのものを読み耽りました。
ちょっと、というか結構癖のある文章に誤字脱字てんこ盛りで、はじめは少し読みにくかったのですが、読み進めていくうちに、その独特のテンポが病みつきに。
なにより、内容がすばらしくおもしろい。
この人、考え方がすごくいい。
確かどこかにそういう記述があったと思うのですが、哲学科を出ているそうで。
哲学的思考・思索が、女子的感覚と見事なまでに融合しきっていて、とても奇っ怪。とても不安定。とても興味深い。
休みなのをいいことに、ずーっと読んでいました。

ちょっとみなさん、未映子いいですよ。未映子。



未映子の純粋悲性批判
http://www.mieko.jp/
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