清涼院流水 / 幻冬舎

まだ生まれる前、母のおなかの中で聞いた<ぶらんでぃっしゅ>という謎のコトバは、誕生後もずっと「ぼく」の人生を支配し続けていた。特別な人との出会いや別れをも予感してしまう、不思議な能力に目覚める「ぼく」。何度も姿を見せる、死神のようなライダーはいったい何者なのか?
「おたくのお子さんは<ぶらんでぃっしゅ>ね」
ブレンド・シチュー?
グラウンド一周?
手ぶらで会社?
それとも……?
清涼院流水御大の初ハードカバー作品。
<ぶらんでぃっしゅ>という謎のコトバに翻弄され続ける主人公のお話です。
ていうか、物語性はほとんどありません。
ただただ<ぶらんでぃっしゅ>で遊ぶだけ。
コトバ遊びの、コトバ遊びによる、コトバ遊びのための作品です。
よくもまぁ、これだけのものを考えるなぁ、というのが正直な感想です。
おもしろいというより、呆れます。
御大お得意のコトバ遊びの連打連打大連打、とにかく<ぶらんでぃっしゅ>の可能性を追い続けることに特化しています。
あぁあ、ちょっと期待しすぎたかも。