アーシュラ・K・ル=グウィン / 岩波書店

魔法の力を使い果たしたゲドは故郷ゴント島に戻り、テナーと再会する。大火傷を負った少女も加えての共同生活が軌道にのりだした頃、三人は領主の館をめぐる陰謀に巻き込まれてゆく。太古の魔法を受け継ぐのは誰か?
ジブリが映画化したのは、この?とひとつ前の?の合わせ技でした。
まぁ、?を読んだときにも感じたし書きましたが、これは比べちゃ駄目ですねぇ。
一人の女として自立したテナーと、魔法の力をなくしたゲド、そして孤児のテルー。この三者がいて、その生活が触れあって初めてあのエンディングに到達するものだと思います。
竜と人。
魔法と人。
自然と人。
剣と魔法のファンタジーであるようで、魔法を必要悪とも見なしていないのが、さすがだと思いました。