清涼院流水 / 幻冬舎

「よろず鑑定士」と名乗る貴船天使が課したトップラン・テスト第1問をクリアした音羽恋子。第2の課題は、『明日届ける7500万円入りのアタッシェケースを自宅で2か月間隠し通すこと』。しかし届いたのは「104」と書かれた1枚のハガキだった。、またもや謎謎!? テン(10)・シ(4)──天使?
前巻で提示されたトップラン・テストの回答が作中で示されます。試しにやってみたところ、僕の値段は二億二千八百万円。ああー、こんだけあればなぁ。一生働かないですむのに。
果たして、この巻もトップラン・テストが真ん中におかれ、その分析という形で文章が書かれます。つまり、またもや説明が多い。いちいちそれが続くので、ちょっとうんざり。
おもしろいというよりは、だからなに?と思わず言ってしまいそうになります。
それはそれとして、1・2巻併せて、ようやくイントロダクションが終わった感じがします。物語の素地は整った、あとは展開するのを待つだけ。みたいな。