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森絵都 / 講談社
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ガソリンスタンドで働きながらロックバンドで歌をうたう、いとこの真ちゃん。そんなハデな真ちゃんに、まゆをひそめる人もいるけれど……。小さいころから大すきだった真ちゃんの家族が、ばらばらになってしまうかもしれないと知った、さゆきは……。

まわりのことが気になって
自分がメチャクチャになりそうなとき、
心の中でリズムをとるんだ。
まわりの音なんて関係ない
自分だけのリズムを──。


見た目はハデだけど心根の優しい青年と、まっすぐな少女の物語。
登場人物と立ち位置はまさに典型的で、非常に読みやすいです。
ただ、イヤな奴をイヤな奴として置いておいて、そこと主人公を対立させることで共感を強めるというだけではありません。
みんなそれぞれに善良なのです。
イヤな面も善良な面もあって当たり前、ということが描かれていて微笑ましいです。まぁ、少し善良すぎるんじゃないか、というきらいはありますが。

変わらないものなんか無くて、みんな少しずつ変わっていく。
それを恐れず怯まず、きっちりと受け止めていこう、というお話でした。
僕は変化が嫌いです。
せっかく慣れ親しんだ環境から新たな環境に飛び出すのは、先がまったく見えないからです。
臆病だからだというのもありますが、それ以上に怠惰だからでしょう。
とはいえ、もういい年してそんなことも言ってられないのが現実。
そんな自分だからこそ、13歳のまっすぐなさゆきを見ているのがちょっぴり苦しかったです。
がんばれ俺。
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