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氷室冴子 / 集英社
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特別な人。たとえば、誰にどんなふうに見られてもいいけど、世間の目なんかかまっちゃいないけど、その人に変に思われたくない、その人の目には、とびきりの自分が映っててほしい。そんなふう? そんな人なら、いる。いるけど。──シャイなくせに肩肘張って、勝手にあたふたしてるあのなぎさくんを、多恵子の目で覗いてみれば……?

さて。
『なぎさボーイ』の姉妹作です。
前作ではなぎさの視点からの物語でしたが、今度は多恵子の目からの物語。

メインは、『なぎさボーイ』第三章で展開された三角関係。
なぎさの視点で見るとなんとも言い訳がましく据わりの悪い感覚を味わいましたが、こうして多恵子の視点で眺めてみて、ようやく合点がいきました。
うーん、人と人の思いはこうしてすれ違い、交差するものなんだなぁ。全然違う軌道を描き、それでも同じ地点に着地するふしぎ。同じ場所に立ちながら、違う方向を向いているのに手を取り合えるふしぎ。
青春小説的色合いはこちらの方が濃厚だったんじゃないかな、と思います。


「来るなって言った」
 しばらくして、くぐもり声でボソッと言った。
「え」
「来ないでくれって頼んだんだ。多恵子が泣くからって」


の、脳みそとろける……。あのねえ、そういう台詞が吐けるんなら、はじめからそう言いなさいよ。ったく、これだから男ってのは(お前もな)。
……読みながら、途中で微妙に過去がフラッシュバックしてきたのは内緒です。
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