悲業伝

西尾維新　／　講談社

強い自意識を抱え続けてきた十三歳の少女・手袋鵬喜。
魔法少女製造課課長・酸ヶ湯原作に才能を見出され、変人揃いのチーム『サマー』に配属されることに。
しかし、四国全住民質失踪件の捜査に訪れた英雄・空々空により、彼女の世界と自己愛は、粉々に破壊されてしまう。
特別な自分に返り咲くために必要なのは、究極魔法――！？
一方、地球撲滅軍の才女・氷上竝生と最凶科学者・左右左危は暴走した最終兵器『悲恋』を追って四国を目指す。
魔法と科学、相反する力の一騎打ちが始まる！

『悲痛伝』が出たときはこの『悲業伝』が最終タイトルとして予告されていましたが、2冊で終わるはずだった四国編がまだ続いていることから明白なように、このシリーズはまだ続くようです。
前作で役者が出揃い、さぁようやく物語が動くぞ、という期待もむなしく、今巻はいままで語られなかった女性陣のお話であり、主人公の冒険の裏側で繰り広げられていたもう一つの四国ゲームのプレイ記録でした。

しかし、今度こそすべての役者が出揃い、しかも一堂に会したわけですから、次こそは物語が動き謎が解明され、四国ゲームがクリアされることを期待して。

いやしかしほんと、このシリーズ、起承転結の承が長すぎる。いい加減飽きる。