深沢美潮 / メディアワークス

今度はクレイが大変だ!?
ドーマを訪れたパステルたちを出迎えたのは、とんでもない大事件だった!! クレイをめぐる新しい冒険の始まり!
前巻でキットンがスグリと再会し、ようやく一息ついたかと思ったら。
今度はクレイに災難が。
……とはいえ、クレイといえば不幸、不幸といえばクレイと言っても過言ではないくらい、クレイはかわいそうな役回りばかりだったので、なにをいまさらといった感じはありますが、今回のはいままでとはひと味違いますよー。
がんばれクレイ。くじけるなクレイ。
フォーチュンの良いところのひとつは、ぽんぽんと読めるテンポの軽さ。
何年経っても変わらない、というか、16年前からずっーとこの文体を維持してきた深沢さんを尊敬してしまいます。
内容から考えると、もっと深みを持たせることだってできるだろに、あくまでエンターテインメントに徹する、というか、読み物のとしての性格を忘れないところがすごいなぁ、と思います。
さて、今回でも結構不幸だと思うクレイですが、なんだかこれからもっと不幸に見舞われるらしく……。
前巻とのインターバルが思いの外短かった上、次巻は「早めに出そうと思っています」だそうなので、期待して待とうと思います。