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斉藤洋 / 偕成社
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白駒山の仙人の弟子となり、修行ののち、人間に化けることができるようになったきつね、白狐魔丸の人間探求の物語。
世にいう「源平の戦い」にまきこまれたきつねが、兄頼朝に追われ落ちゆく源義経一行に同行、武士の無情を目のあたりにする。

きつねの子が、人間に興味を持ち、人里に近いところで暮らす内、狐は人を化かすという話を聞く。その真偽を確かめるため、白駒山に向かい、仙人の弟子となるところからこのお話は始まります。
テーマ自体はとてもシンプルです。
何故人は人を殺すのか。兄弟で争うのは何故なのか。
獣は殺生を犯す。しかし、それは食べるためであり、それ以外の目的で命を奪うようなことはしない。
この立場にいるのがきつね。
そこを真ん中に、簡単に殺生を犯す人間と、殺生を極端に嫌う仙人という対局の存在を描くことでさらに分かりやすい感じです。

この巻はシリーズ第一巻目ということで、きつねの子が白狐魔丸となるまでの様子が描かれます。それ故、源平の戦いの描写が若干少ないように感じます。それがちょっとだけ物足りない。
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