
谷村志穂 野中柊 斉藤綾子 横森理香 狗飼恭子
山咲千里 甘糟りり子 やまだないと
/ソニー・マガジンズ
同名の映画を今年の初めに見ました。映画の方はスペインの作品なので原作本ではないだろうけど、そういえばオフィシャルHPで宣伝してたような気もするなぁ、と手に取りました。
執筆陣を見て思わずため息。
谷村志穂と狗飼恭子とやまだないとの三人が一堂に会すってどうなの。贅沢じゃね?
この作品集も、映画と似ていました。靴が名脇役のように寄り添ってこそ成立する物語。
靴に対する思い入れなどはまったく分からず、ハイヒールなど履いたこともありませんが(あったら怖い)、ほんのちょっとしたことに見える、靴を履く脱ぐ買うということが、自己表現の手段としてしっかりと確立するのだなぁ、と不思議な思いを抱きました。
そう意味で見ると、やまだないとさんの作品が一番「靴に恋して」というタイトルにぴったりくるなぁ、と思いました。
今回初めて読んだのですが、斉藤綾子・甘糟りり子両氏の作品はかなり好みでした。
こういう出会いがあるからアンソロジーっていいよね。