矢野絢子 / 十二月舎
01.らせん階段
02.黒い雨
03.ろくでなしって呼んで下さい。
04.ハーメルンの笛の音
05.ブーツ
06.道玄坂を転がり落ちて
07.柊の胸
08.何度でも
09.汽笛は泣いて
10.太陽の人
11.露草
12.春吉
約1年4ヶ月ぶりの矢野さんの新譜。8thアルバムです。
『サマーバケイション』より後のアルバムはいまいち乗り切れず、もしかして今回も……というかすかな不安が的中しました。なんだろう。このモヤっと感。
昔はどの楽曲を聴いてもわくわくしたんですが。
ここ最近のは、物語性が足りない。
初期の頃の矢野さんの楽曲は実に物語的で、「てろてろ」や「ニーナ」「ふたつのプレゼント」なんかはその最たるものでした。
また、「ゼンマイ仕掛け」や「ロボコ」「死刑執行人」「小屋歌」といった、叫ぶような叩きつけるような力強さが非常に魅力的でした。
それらが、残念ながらない。
聴くと、確かに矢野さんの音だな、矢野さんの詩だな、というのは一目瞭然なんですが(いや、実際には見てるわけじゃなくて聴いてるんですけど)、なんか、こう、弱い。
全体的に「悪くない」、という感想しか出てきません。惜しい。
でも、このアルバムに収められた楽曲も、ライブで聴くと全然違うんやろなぁ。
この人は圧倒的にライブ向きだから、きっと。
ああ、ライブ行きたいなー。
石川こないかなー。こないよなー。