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監督:近藤喜文 原作:柊あおい


金曜ロードショーでやってるのを知ったので見たかったんですが、「風神秘抄」ラジオドラマを聴かなきゃいけないのでその日はパス。あらためてDVDで見直しました。

う わ ー ん ! !

やっぱいいなぁ。
ジブリの最高傑作ですよ。「耳をすませば」は。


若さは無限で、可能性も無限で、なんにでもなれるということはなんにもなり得ないかもしれないということと同義です。
無数の希望が無数のナイフとなって身をえぐるのです。切り刻むのではなくえぐるのです。ああむごい。
でも、どんな傷をつけられたとしても、それはやはり希望の裏返しでしかないのです。


「よくがんばりましたね。あなたはすてきです」


地球屋のおじいさんのこの一言に撃沈です。も、号泣。涙腺壊れたかと思った。
いままでなんども見ていたのに、今回初めて聴いたような気分です。
すばらしい。なんて。ほんと。なんて。
言葉にならない。
僕がよく「ステキ」という表現を使うのは、この一言がぐっさりと心の奥底に突き刺さっていたからなのかもしれません。
あなたはすてきですと言えるあなたがすてきです。


甘酸っぱくて気恥ずかしくて、でも、やっぱりあのラストは微笑ましくて大好きです。

「雫、大好きだ!」

いいなぁ。それが夜明けだというのがさらにいいなぁ。
光が射すわけですよ。闇が追いやられ、輪郭を照らす。
寒さがやわらぎ、あたたかいものがひろがっていくわけですよ。
あぁん、身悶える……。
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