監督:ジョン・カーニー

ダブリンの街角。ストリートミュージシャンで賑わうグラフトン・ストリートで、毎日のように、おんぼろのギターをかき鳴らす男。
人生でたった一度、心が通じる相手に出会えたら… ストリートから始まるラブストーリー
やはりこの作品は傑作だなぁ。
音楽の持つ力を十二分に見せつけてくれる。
言葉にできない、言葉にすると逃げてしまうさまざまなことを、音楽は何者よりも雄弁に物語る。
それに、
劇場で見たときの感想にも書きましたが、本当にこの作品に登場する音楽はすばらしい。単純に良い曲ぞろいで泣けてくる。
ラブストーリーであり、お互いに惹かれあっていながらも主役の男と女はくっつかない。
この絶妙なバランスは、日本やアメリカではありえないものだと思います。
様々な問題が解決したわけではないし、現実は変わらず厳しいけれど、希望に満ちた別れがそこにはあって。
希望に満ちた別れ!
まったく。
なんてすばらしい。
何度見ても心丸ごと持ってかれます。