監督:小沼雄一

希望ヶ丘女子高等学校の生徒たちは、学園祭の準備に忙しい日々を送っていた。放送部の部長、新谷マナミもその一人だが、マジメすぎる性格ゆえ、3年生が部活を卒業するフィナーレにふさわしい、朗読劇の演目をなかなか決められずにいた。
そんな時マナミは、放送部の顧問から、「バスケ部でもめて退学になった三塚チユキが放送部へ入部する」と告げられる。チユキは学校を1年留年した問題児ではあるが、謎めいた雰囲気を持つ美少女で、同級生の江里口フタバと禁断の関係を持つ。
部長と部員という関係で2人の距離が縮まるマナミとチユキ。
次第にマナミもその魅力に惹かれ、気づけば目で追う日々。
喉の具合が悪い時にくれた、ソーダ味のキャラメル。
体操服に着替える時のドキッとした甘酸っぱい気持ち。
放送室で2人きりの時にチユキがしてくれたメーク……1つ1つの思い出がマナミの心を占領していく。だが、そのすぐそばに、マナミをいつも助けて励ましてくれる、幼なじみで同じ放送部所属の森野アイがいた。
チユキを思うマナミ、マナミを思うアイ、そしてチユキの恋心。
不安定で危うい少女3人たちが織り成す、物語の結末とは――。